一般財団法人 東京都高等学校野球連盟

帝京高等学校
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帝京高等学校 校長 金野眞行
2006年夏、4年ぶりの甲子園、そしてベスト8進出。何度目になるだろう。感動を貰いにここに足を運んだのは。帝京野球部の一フアンとして、前田野球の魅力に取り付かれ、何を差し置いても来てしまう。甲子園春夏通算40勝18敗の戦績。50回以上はここに通ったことになる。沢山のドラマがあった。何度感泣したことか。不思議なもので悔し涙は記憶にない。
今年も前田劇場を堪能した。初戦、2回戦目ともハラハラドキドキの連続、サスペンスドラマも顔負けの演出だ。圧巻は準々決勝対智弁和歌山戦。敗色濃厚の9回表、4点差をひっくり返し、さらに3ランホーマーで逆に4点差をつける。勝ちを確信したアルプススタンドは歓喜の渦。「でも・・・」、不安がよぎった。その不安が現実のものとなり、9回裏再逆転、さよなら負け。呆然自失、そして悔しさがこみ上げる。でもそれは一瞬。むしろ清々しい気分になり、そして最後まであきらめず、最大限に力を出し切った選手諸君の姿に前田監督の目指す理想を垣間見た気がする。甲子園という大舞台で堂々の活躍をした主役たちを誇りに思うとともに、小泉前首相ではないが「よく頑張った。感動した。」、そして「ありがとう」の言葉を贈りたい。
監督 前田三夫
第88回全国高等学校野球選手権大会に多くのファンの皆様のお陰で4年ぶり9回目の出場をする事ができました。今年のチームは大会前から調子が上がらず心配はありましたが、大会に入り徐々に調子を上げて勝ち上がってきたチームでした。このような事から多少の期待をもって甲子園に入ることができましたが、東東京大会決勝戦のすぐ後の甲子園入りでしたので選手達の疲労度が心配でした。幸いに試合は七日目に決まり東東京大会の疲れを残さず初戦の如水館戦に挑むことができました。この大会では、選手達の頑張りでベスト8まで勝ち進むことができ、準々決勝の智弁和歌山戦では素晴らしい粘りの試合を見せてくれました。この試合では、毎日一生懸命投げ込みをした投手陣には辛い結果になりましたが、この敗戦を糧に今後更に頑張りたいと思います。ご声援くださいました関係者の皆様誠にありがとうございました。
責任教師 中村雅年
「勝負は終わって見なければ、何が起こるかわからない」ことを教えられた大会でありました。しかし、生徒たちは最高の舞台で最高のパフォーマンスを見せてくれました。あの9回の粘りは、見る人に感動と勇気を与えたと思います。若い無限の力にただ脱帽するしかありませんでした。両チームあわせて7本塁打のアーチ合戦は大会新記録にもなりました。
甲子園で大きく飛躍し新たな伝説を作り後世に語り継がれる熱戦を演じた選手諸君は、最高の夏の思い出ができたのではないでしょうか。甲子園は自分の力以上のものを発揮させてくれる場所であり、野球は決して一人でするものじゃないことを学んだことと思います。これからも一人一人がさらに成長し社会に貢献できる人材となることを期待しています。
また、最後になりますが、今大会に際しまして、多大なるご尽力を賜りました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
試合結果
2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
帝京
1 1 0 0 0 0 0 3 5 10
如水館
0 0 0 0 0 1 1 0 0 2
【本塁打】 不破・中村・塩沢・雨森
【二塁打】 塩沢
【バッテリー】 大田・垣ヶ原-我妻・鈴木
3回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
帝京
0 4 0 0 0 0 0 0 0 1 5
福岡工大城東
0 0 0 0 0 2 1 1 0 0 4
【二塁打】 野口・杉谷・塩沢
【バッテリー】 大田・垣ヶ原-我妻
準々決勝 1 2 3 4 5 6 7 8 9
帝京
0 0 0 2 0 0 0 2 8 12
智弁和歌山
0 3 0 3 0 0 2 0 5 13
【本塁打】 塩沢・沼田
【二塁打】 野口・塩沢・杉谷
【バッテリー】 高島・垣ヶ原・大田・
勝見・杉谷・岡野-我妻
■写真提供:帝京高等学校
選手達の活躍