責任教師 佐々木 慎一
「全国制覇」に向けて部員73名全員が心を一つにして努力を続けてきたことが「甲子園出場」という結果に結びつきました。3年生は悔しい思いや様々な迷いと戦ってきて、それを乗り越えての西東京大会優勝でした。日頃から支えて下さった方々への感謝の気持ちと西東京大会で敗れた学校の思いを忘れずに、精一杯自分たちの野球をやろうと甲子園に向かいました。
力及ばず全国制覇を果たすことはできませんでしたが、選手達はのびのびと自分の力を発揮することができたように思います。西東京大会の代表として“負けられない”,“勝たなければ”という責任を感じましたが、早実が誇る応援委員会・吹奏楽部を中心とした大応援団の応援が本当に心強かったし、レベルの高い西東京大会で優勝できたという自信があったから、どんな相手であっても怯むことなく地に足をつけてプレーすることができました。
甲子園は、選手達を温かく迎い入れてくれる、また、大きく成長させてくれる舞台でした。その中で全力を尽くして戦うことで、選手達は驚くほど強くなり、逞しくなりました。高校野球に取り組んでいる選手たちの無限の可能性を実感することができました。これからも、その可能性を信じて、地道に努力を続けていきたいと思います。
今年は、西東京大会から本当に暑い夏でしたが、応援していただき、われわれに力を与えてくれた皆様に心から感謝したいと思います。ありがとうございました。
監督 和泉 実
猛暑・2010年早実の戦いは、八王子市民球場から始まり、甲子園ベスト16の東京決戦まで、暑く
長い夏になりました。今大会の主役である3年生の思いは、2年前の第90回全国高等学校野球選手権・
西東京大会決勝戦まで遡ります。1年生ながら決勝まで投げぬいた投手二人を擁している事実と、その後、優勝できない現実が、彼らを臆病にし、成長を妨げ、いつの間にか負担になっている事が、勝負に支障をみせていた2年間でした。そのプレッシャーを知っている私としては、チーム皆の思いが、3年生在籍中に夏の甲子園出場が悲願となりました。優勝を成し遂げた時、その思いは、主将・土屋の絶叫となり神宮球場に木霊しました。(スタンドのみんな・ありがとう~!)この優勝は、選手個々がその呪縛から解き放たれた結果で、彼ら自身が自分に勝った瞬間でもありました。
その開放感から、選手達は憧れの甲子園で解き放たれ、特に2回戦・昨年度チャンピオンの中京大中京戦では、私の想像を遥かに超える選手たちのプレーに驚きの連続した。早実として79年ぶりに中京大中京にりベンジを果たしました。3回戦・東京対決では敗れはしましたが、改めて東京代表のレベルの高さと東京No.1になる難しさを実感しました。
この猛暑にも負けない関係各位の熱烈な応援と、その応援を熱狂的にする無限大の可能性を持った選手たちに感謝します。ありがとうございました。