一般財団法人 東京都高等学校野球連盟

甲子園の活躍
國學院大學久我山高等学校
第83回選抜高等学校野球大会 東京代表校 國學院大學久我山高等学校ホームページへ
國學院大學久我山高等学校 校長 岡部 定征

第83回選抜野球大会出場によせて

國學院大學久我山高等学校 校長 岡部 定征
 第83回選抜大会出場につきましては、全国高等学校野球連盟・東京都高等学校野球連盟をはじめ関係者のご尽力により26年ぶりに選抜高校として推薦され、また東日本大震災・原発事故の余波の続くにもかかわりませず「生徒の夢である甲子園出場」の機会を与えられましたこと。選手諸君はもとより関係者一同、厚くお礼を申し上げる次第であります。
 試合は、甲子園一勝をかけて選手一丸となって臨みましたが、甲子園ならではの雰囲気に動揺したのか、初回から予期せぬミスで失点を重ね、終盤に同点まで粘りましたが、勝利に届かず悲願の一勝はかないませんでした。しかし、応援自粛の中で、アルプススタンドを埋め尽くすような卒業生・地元久我山ファンの皆様のご声援を受けて最後まで試合の出来ましたことは、選手の胸に永く残ることと思います。
また、選手諸君には、極寒の被災惨状の中で「甲子園野球」が出来たことは、目には見えない多くの人々の温かなご支援のたまものであることに気づかされることと思います。そして、その思いと経験は、選手諸君を必ずや「感謝・思いやりの心」をもった明日の日本社会に貢献する「明るい、さわやかな青年」に育ててくれるであろうと確信します。
 最後に、今後も野球憲章の精神を遵守して、選抜出場校の名に恥じないよう精進・努力すること選手諸君と共に、誓ってお礼の言葉といたします。
責任教師 細谷 資治
 第82回選抜高等学校野球大会に出場させていただき誠にありがとうございました。3年ぶり14回目の甲 第83回選抜高等学校野球大会出場に際し、大変多くの皆様より熱いご声援をいただき、まことにありがとうございました。今大会は東日本大震災の影響の残るなかでの開催となりました。部員の中にも親戚の方が被害に遭われた者もおり、出場に対しては部員達の気持ちも複雑でした。そのような中、部員全員で今の我々にできることは何かを考え、自分たちのひたむきに頑張る姿を、被災地をはじめ全国の方々にお見せすること以外にないという結論に達しました。28年ぶりの選抜大会、夏の大会から数えても20年ぶりの甲子園。過去4回の甲子園出場もいずれも初戦敗退。悲願の1勝への周囲の期待に、選手達は予想以上に緊張、1回表に1点を先制したものの、1・2回に大量失点。しかし、その後はよく立ち直り、6点差を執念で少しずつ詰めて8回に同点としました。この粘りはこのチームの成長を感じさせるものでした。しかし、9回裏に思わぬ展開でサヨナラ負け。甲子園の怖さも実感しました。東京都の第2代表として、勝利を収められなかったことにとても責任を感じています。今は、この経験が次につながるよう、部員一丸となって必死に頑張っています。まだまだ成長途上のチームです。これからもご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、今大会出場に際し、実に多くの関係者の皆様にお世話になりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
1回戦のスコア 監督 高良武士
 この度の選抜高校野球大会は、東日本大震災の影響で開催が危ぶまれ、さまざまな自粛や規制の中、「がんばろう!日本」を大会スローガンに掲げ、球児の真剣でひたむきなプレーで被災地に元気と勇気を与えられるようにと、最後まで諦めない全力プレーを誓い試合に臨みました。
 序盤、大舞台での緊張からか制球定まらないエース川口が大量失点しましたが、3回以降、本来の投球に戻り、徐々に久我山のペースになりました。最大6点差も、8回2死2・3塁から主将の泉宮が右前に運んで、同点にする粘りを見せますが、9回裏痛恨の暴投で念願の甲子園初勝利を逃し、20年振りの聖地はまたも勝負の厳しさを教えてくれました。しかし久我山高校の持ち味である粘り強い野球をすることができました。
 試合終了後、スタンドから大きな拍手をいただき、選手にとっては、悔しさと同時に本当に貴重な経験をし、改めて多くの方々に支えられて、野球ができていることを実感したとことと思います。
 今後は、この経験を糧とし、またこの聖地に戻り今度こそ勝利を勝ち取れるよう、高い目標・意識をもって日々練習に取り組んで参ります。
 最後に今大会出場に際しまして、多大なるご尽力を賜ったこと、多くの方々よりご声援いただきましたことを、深く心から感謝し御礼申し上げます。ありがとうございました。
■写真提供:國學院大學久我山高等学校
タイトル画像:選手たちの活躍 フォトレート