一般財団法人 東京都高等学校野球連盟

第81回選抜高等学校野球大会出場に寄せて

早稲田大学系属早稲田実業学校
学校長 渡邉 重範

   期待と不安が交錯する中での春の選抜に3年ぶりに東京代表として出場という朗報を聴き、喜びも一入(ひとしお)でありますが、同時に責任の重さを痛感しております。
   前回出場の第78回大会での関西(岡山)との3時間24分の激闘の末の引き分け再試合を思い起しました。春爛漫の3月30日というのに気温は8度を切り、甲子園特有の強い浜風が吹き荒れていましたが、勝利を収めたとき、時計は午後7時をまわっていました。肩を組み校歌を歌い終わると束の間の静寂が訪れ、ふと空を見上げるとカクテル光線の照明に照らされて無数の紙ふぶきが乱舞するかのように小雪が舞っていました。忘れえぬ感動的な光景でありました。
   眷恋(けんれん)の地、甲子園、「ずっと遠くへ忘れていたような」感動を求めて、東京代表として恥ずかしくない戦いを念願しています。東京都高等学校野球連盟をはじめ日頃から温かいご支援をいただきました関係各位に心からの感謝を捧げる次第であります。
甲子園への思い
責任教師 佐々木 慎一

   選抜野球大会への出場が決まり、部員一同感激しています。まだまだ未熟なチームですので、東京代表に相応しい戦いをするために、かなりレベルアップしなければなりません。しかし、主将を中心に部員全員が「自分に克つ」姿勢で誠実に野球に取り組んでおり、メンバーとメンバー外が心を一つにして目標に向かっているので、甲子園という大舞台で選手が成長するものと期待しています。  
    早実が誇る応援委員会、吹奏楽部を中心とした学校全体が一体となった応援を力にして、応援してくださる方々への感謝の気持ちを忘れずに、全力を尽くして戦っていきたいと思います。
監督 和泉 実

   一度諦めていた選抜大会を待つ会議室。校長先生が受け取る電話の向こうから微かに聞こえる言葉に、耳を澄ます皆の顔が、出場の吉報と確信し笑顔に変わった瞬間、私の気持ちは喜びから皆様への感謝と責任へと変わりました。早実野球部にチャンスを与えてくれた方々へ、その気持ちを大切に試合で答えたい。第81回選抜高等学校野球大会。頑張ります。
選手たちの思い
主将 中野 弘也
甲子園でプレーできることを感謝し、日本一を目指して、全力で頑張ります。
副主将 大野 大樹
今までお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに、最高の舞台で楽しんでプレーしてきます。
マネージャー 
小川 諒太
自分たちのモットーである「挑戦」という気持ちを忘れずに、最高の結果を出せるように頑張ります。